コースタイム
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国道352号線から奥只見シルバーラインに入ると、ほとんどトンネルの中を走るようになる。湯の沢トンネルの中程にさしかかると左側に泣沢避難口のシャッターが見えた。シャッターを開けると外は広い広場になっていた。そこに、松田さんの自転車をデポして、仕入沢に向かった。 仕入沢出合ではトンネルが切れていて、道路の両側がやはり広い広場になっていた。計画では、奥只見ダムから先が通行止めと言われていたので、ここから入山することになっていた。しかし、奥只見ダムから林道を抜けて直接大鳥川に行ければ、時間的に断然有利になるので、念のためにダムまで行って確かめてみた。が、やはりダムから先は猫の子一匹通さないと言うことなので、予定通り仕入沢から入渓することとなった。
仕入沢には人があまり入っていないだろうと思っていたので、赤札を見つけたときには、意外であった。どんな人が入っているのかと興味があったので、三井さんが札を手に取ったときに、書かれている文字を見た。そうしたら、「ローマン」と書かれていたので、「ふうーん」と妙に納得してしまった。 沢それ自体は、特に難しい所はなかったが、詰めに来てからは疲れた。尾根には10時半頃出た。急ぐこともないので、道のない尾根に腰を下ろして、しばらくボートとしていた。こうしていると、世の中の煩わしい事も忘れることができ、心が平安になる。
大鳥川は開けた川である。魚がいれば、フライフィシングが楽しめるであろう。ここより下流に向かってしばらく行くと、左手に滝ノ沢が見えた。この辺りはどこでもテン場になるが、出合いの少し下流側にツェルトを設営した。幕営地の周りには、大量の薪があったので、盛大な焚き火ができた。
2段8m滝は上部が登れないので、1段目を越えてからは、少しかぶった右壁をザイルを使用して登り、潅木伝いにトラバースした。ゴルジュが終わる辺りまで来ると、捨て縄があったので、そこから懸垂で沢に降りた。
泣沢ゲートには4時20分に着いた。これから車を回収しなければならないので、松田さんがトンネルの中自転車をこいて、泣沢に向かった。一方、それとは別に、ダム方面に向かう車を掴まえて時間短縮を計る作戦も考えた。トンネルのなかで、中島さんがヒッチハイクの真似をした。車はなかなか止まってくれなかったが、それでも、なんとか車一台ゲットすることができた。この親切なドライバーのお陰で予定より短い時間で、車を回収することができた。 信州の山遊び |