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北アルプス 槍ヶ岳
憧れの槍ヶ岳に登ることになった。アイゼンでの岩登りは初めてだし、膝の故障も ありで一抹の不安はあったが期待のほうが大きくワクワクして上高地に着いた。
ゴールデンウイークも一段落といった風で上高地は思ったより人も少なく静か だ。お天気も良く、梓川と北アルプスの山々が絵のように美しい。横尾までは
運動靴で歩き、冬用の登山靴に履き替える。
ババ平キャンプ地には15 時前に着 いた。両側に雪崩れた後がありちょっと気持ちが悪いが、この先にテントを張 れそうな所は無いようなので早速テントを設営する。後でもう一組やって来た。
風も無く快適なテンバだ。明日に備えて19 時にはシュラフに潜り込んだ。
翌朝4 時に目が覚める。今日は曇り空で風がある。5 時半には槍ヶ岳を目指し て出発する。雪が融けかかっていてザラメのようだ。しっかりした踏み後を順 調に進む。傾斜がきつくなり風が強くなって時々耐風姿勢をとる。一度風に飛 ばされて3 メートル程滑った。
肩の小屋に着くと歩くのもままならないような 強風だ。夫の細引きで繋がれて槍を登りだす。10 メートルの細引きでピッチを 切り、風を避けながら慎重に登る。頂上までが遠く感じられたが山頂に着いた
感激は言葉で表せないほど大きかった。やっぱり登って本当に良かった!
下山 もピッチを切りながらなので時間を要し、槍ヶ岳往復に2 時間ほどかかった。 登頂した喜びで足取りが軽く、2 時間でテンバに戻った。
3 日目は下山のみなので気が楽だ。ゆっくり朝食を取り、北アルプスの景観を 堪能してテンバを後にする。曇りとの天気予報に反して青空も見える。入山し
た三日前と違い雪解けが驚くほど進んでいた。道の脇には二輪草が咲き、蛙の 合唱が賑やかだ。河童橋でお決まりの記念写真を撮り帰途に着く。(記 M)



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